ざっくり簡単に分かる!
『新選組』1863年~1869年
え!こんな俺でも憧れのサムライになれるの⁉そんなチャンスに乗っかって幕府を守る戦士に変身☆敵は多いけど、最後まで武士の魂つらぬくぞ!
目次
ざっくり「新選組」の物語!
憧れの「武士」に誰でもなれちゃう!?
戦国時代でドタバタと動いた世の中だったけど、最後に徳川家康が天下を取ってからは徳川家の時代(江戸時代)がず~っと平和に260年程(間に色々あったけど)続いておりました。
↓徳川家康ってどうやって天下を取ったの⁉
しかし時代は変わるもの。
幕末の頃になると、世の中では「幕府っていらなくね?天皇だけいればよくね?」という思いを持った人達が出てきます。天皇を大切にして、ヨソ者は排除しよう!(尊王攘夷)という強い思想を持った一部の志士達の力が強くなってきたので、幕府は「ヤバい…幕府を守ってくれる人達を集めなきゃ!」と思い、求人をかけて集めたのが
「新選組」でした。
求人の条件は特に無く、家柄関係無く腕に自信のある人達大募集!という感じだったので、有名な近藤勇や土方歳三、沖田総司なども「本物の侍になれるの!?」と意気揚々と参加したのでした。
「サムライ」に憧れた厳しいルール!
憧れの「武士」になったことが嬉しくて、近藤と並び新選組のトップに立つ土方歳三らは「局中法度」というめっちゃ厳しいルール。
「武士道に背いたら 切腹」
「隊を抜けたいなんて言ったら 切腹」
「借金とかしたら 切腹」
「勝手に訴訟したら 切腹」
「勝手に喧嘩したら 切腹」
など、とにかく武士道に背くような行動したら武士らしくすぐに「切腹」ね☆というめちゃくちゃ厳しいルールを作って隊員をまとめていたのですが、そのせいで沢山の隊員が粛清されたとか…。
新選組の有名な出来事!
暴動を未然に防げ☆「池田屋事件」!
新選組と聞いて一番有名な事件と言えば「池田屋事件」ですよね。では実際、池田屋事件とは何なのかをざっくりとお話をしようと思います。(1864年7月8日)
新選組は幕府を守る為日々京都の町を見回っているのですが、ある時尊王攘夷派(土佐藩や長州藩)の志士達が「町に火を放ち、混乱してる隙に天皇を誘拐して長州へ連れて行こうぜ」という計画を立てている噂を聞きつけます。
そしてその尊王攘夷派の志士達が潜伏している場所が池田屋という旅館だと知り、新選組はその池田屋に攻め込み、中にいた尊王攘夷の志士達をバッサバッサと切り伏せ退治したのでした。
新選組は結果として時代の流れに負ける存在となってしまうので、よくドラマとかでは悪役として描かれることが多いのですが、もしこの企みを池田屋で阻止出来ていなかったら京都中に火が回って重要文化財も焼け落ちていたかもしれなかったんですよね。
新旧の争い「鳥羽伏見の戦い」!
幕府を守る為に結成された新選組でしたが、倒幕の力はどんどん大きくなっていきます。
その当時将軍だった徳川慶喜は「このままじゃやべぇな…なんとか手を打たないと」と考えた末、「よし!征夷大将軍や辞めます、政権も朝廷に譲りますわ!」ということを公に示す『大政奉還』を実行。これで戦国から260年近く続いてきた徳川家は終わりか…。
と思いきや。
実は慶喜の考えとしては薩長が「倒幕!倒幕!」と言うので、大政奉還をすることにより「倒したいと言っていた幕府はもうないよ~だけど徳川家は朝廷の中でしっかりいい立場として生きていくもんね☆」
という先手を打ったのです。これを知った倒幕派は、「それじゃ政権は旧幕府のまんまじゃねーか!意味ない!こしゃくな…」と思いながら巷で大暴れ!それを知った慶喜らは結局「旧幕府軍」として「新政府軍」と戦うことになったのですが。その大きな戦いの事を「戊辰戦争」と言いますが、この「鳥羽伏見の戦い」はその戦争の幕開け的戦争だったのです。
その頃、新選組は色々とバラバラになっていました(汗)この二か月前に近藤勇は銃で撃たれ治療の為戦線離脱しており、沖田総司も病気により療養。結局この戦いで指揮をとったのは土方だったのだが、新政府軍(倒幕派)の戦力が凄くて(バックにイギリスがいたので戦争の技術が上だったんですね)圧倒。
さらに、この戦いは正式に朝廷が認めてますよ~という天皇の象徴的な旗(錦の御旗)を新政府軍が掲げたことにより、慶喜の指揮も一気に落ちてこの戦いは大敗。
この頃になると新選組としてのまとまりも薄くなり。中にはこの戦況をみて「ダメだこりゃ」と逃げ出すものもいたようです。けど土方は最後まで旧幕府軍側に立ち、この「戊辰戦争」が終わる時まで戦い続けるのでした。
↓土方歳三、最後の決戦の為北へ!
プチ情報コーナー!
だんだら羽織は黒かった?
日本史を語る上でも「新選組」といえば誰もがあの、浅葱色のだんだら羽織姿が頭に浮かぶほど有名な存在だと思うのですが、どうやらその「浅葱色のだんだら羽織」を使用してのはほんの僅かの期間だったそうです。
新品価格 |
今では色んなメディアで見かけるので普通に思いますが、当時としては「派手過ぎだしダサい」と評判は良くなかったらしいです。(まぁ目立つよね)
それに中には黒い袴姿は新選組だった。という記述もあったりと、正しい情報は中々残っていないようです。
因みにその「新選組は黒い装束だった」という記述を元に制作された映画「燃えよ剣」(2021年公開)の原作は、こちら↓
新品価格 |
有名な「司馬遼太郎」の著書の一つ。
歴史ものと聞くと難しそうと思うかもしれませんが、この「燃えよ剣」は所々コミカルにキャラクターを描いていたりと、エンタメとしてとても読みやすい作品になっていると思います。(自分が好きなシーンは部屋に籠って内緒で俳句を書いている土方と、それを見つけて下手くそな句に笑いを堪える沖田が描かれている所ですね(笑))
池田屋は今現在…。
この度ご紹介した「池田屋事件」。その跡地は今現在どうなっているかと言いますと…。
なんと居酒屋になっております!
居酒屋のお店としては、有名な「はなの舞」ですが、それよりも前に「池田屋」と店名についているのが凄いですね(笑)
中には新選組にちなんだグッズや、隊士達の名前がついたメニューなんかもあるようです。新選組に興味のある方、是非訪れてみてはいかがでしょうか!
※もちろん店頭にはちゃんと池田屋事件のあった跡と示す石碑もあります。